近年は、さまざまなDIY用ガラスコーティング剤が販売されています。DIY向けの商品は、初めてでも扱いやすいよう、施工のしやすさを重視したものが多い傾向です。ただ、なかには自分で施工しながら、専門店で施工したような高耐久の仕上がりを求めている方もいるでしょう。
とはいえ、「本当に耐久性の高い商品をどう見極めればよいのか分からない」「数ある商品のなかから、どれを選べばよいのか迷っている」という方も少なくありません。この記事では、コーティング専門店のプロが、高耐久なガラスコーティング剤の選び方や耐久性を見極めるポイント、おすすめ商品を詳しく解説します。
高耐久なガラスコーティング剤とは

ガラスコーティングは、塗装面を紫外線や汚れ、洗車などのダメージから保護する役割があるため、耐久性を強みとして訴求する商品が数多くあります。商品説明に記載された「3年」「5年」などの耐久年数を基準に選ぶ方も多いでしょう。ただし、高耐久な商品を正しく見極めるには、耐久年数だけでは分からないポイントがあります。ここでは、商品を比較する前に知っておきたい耐久性の基本的な考え方を解説します。
高耐久に共通する明確な「〇年以上」という基準はない
「高耐久」という表示に、業界共通の「〇年以上なら高耐久」といった年数基準はありません。自動車用ボディコーティングでは、メーカーごとに想定する使用環境や試験方法、保証条件が異なり、同じ「5年」でも意味は同一ではないためです。実際に長期保証を設ける純正コーティングでも、保証対象を光沢としていたり、年1回の点検を条件としていたりします。
さらに、屋外保管の有無や洗車頻度、紫外線や酸性雨などへの暴露条件でも劣化速度は変わります。商品を比較する際は、公称耐久年数だけで順位を決めず、何の性能を、どの条件で、どの程度維持できるのかまで確認することが重要です。
被膜の耐久期間と撥水・光沢の持続期間は同じではない
コーティング被膜が塗装面に残っている期間と、施工直後の撥水性や光沢が維持される期間は別に考える必要があります。被膜自体が残存していても、表面に汚れや水ジミが蓄積したり、洗車などで表層が影響を受けたりすると、水弾きやツルツルした感触は先に低下します。さらに、長期保証の対象を「光沢」とし、撥水性能を保証対象外としている純正コーティングもあります。
つまり「被膜耐久5年」という表示だけで、5年間同じ撥水・光沢が続くとは判断できません。機能ごとの持続期間やメンテナンス条件まで分けて確認しましょう。
高耐久なガラスコーティング剤には複数の素材がある
高耐久なガラスコーティング剤には、ポリシラザン系やシロキサン系など複数の素材が使われています。代表的な素材と特徴は以下の通りです。
| 名前 | 特徴 |
| ポリシラザン系 | ポリシラザンを原料に用い、反応によってSi-O-Siを主体とするガラス質被膜を形成するタイプ |
| シロキサン系 | Si-O-Siのシロキサン結合を骨格とする材料で、耐候性や耐熱性を重視したコーティングに使われる |
| シラン系 | シラン化合物を用いて塗装面との密着や架橋反応を促し、被膜を形成するタイプ |
| ハイブリッド系 | 無機成分と有機成分など、性質の異なる材料を組み合わせて耐久性や撥水性などを調整したタイプ |
反対に、シリコーンオイルやワックス成分などは、被膜そのものの長期耐久性よりも、艶や滑り性、撥水性を付与する目的で使われることがあります。そのため、こうした成分が配合されているだけで高耐久とは判断できません。
関連記事:「ガラスコーティング」と「ガラス系コーティング」は別物?特徴・性能・価格を比較!
被膜耐久性に優れたガラスコーティング剤3選
高耐久ガラスコーティングのなかでも重視したい性能の一つが、塗装面に形成した被膜そのものの耐久性です。被膜が強く残り続ける商品は、洗車や雨、走行中に受ける外的ダメージの影響を抑えやすく、長期間の塗装保護につながります。ここでは、被膜の構造や形成方法、メーカーが公表する耐久性能などを比較し、被膜耐久性に優れた3商品を紹介します。
SCHILD®Premium ウルトラガード

SCHILD®Premium ウルトラガードは、被膜そのものの耐久性を重視して選ぶなら、特におすすめしたい硬化型ガラスコーティング剤です。最大の特徴は、ベースコートの上にトップコートを重ねる2液・2層構造にあります。単層で保護するのではなく、ベース被膜をトップ被膜で覆うことで、塗装面を外的要因から守る設計です。
形成される被膜は耐薬品性にも配慮されており、酸性物質だけでなく、融雪剤などのアルカリ性物質や塩害によるダメージも軽減します。紫外線、花粉、黄砂、鳥の糞など、実際の屋外保管で避けにくい劣化要因まで幅広く想定している点も特徴です。施工ではベースコート塗布後に1時間以上乾燥させてトップコートを施工し、その後24時間は水濡れを避けます。手軽さよりも、DIYで専門店に近い本格的な被膜形成を優先したい方に適した商品です。
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クリスタルプロセス「ハイテクX1 ダイヤモンドコート」
ハイテクX1 ダイヤモンドコートの特徴は、コーティング液へダイヤモンド微粒子を分散させ、被膜の強度を高めている点です。硬さだけを追求するのではなく、被膜の柔軟性を維持する設計となっており、メーカー公表の持続期間は7年以上とされています。
さらに、ハイテクX1ボディーコート剤-8500を下層に施工し、2時間後にダイヤモンドコートを重ねる方法にも対応しています。単体でも長期耐久を掲げていますが、異なる被膜を組み合わせて強固な保護層を形成できる点が、この商品の大きな特徴です。
日本ライティング「シラザン50 ダイヤモンド200」
シラザン50 ダイヤモンド200は、被膜の「層数・膜厚・膜密度」で耐久性を高めている商品です。ポリシラザン被膜を4層重ね、その上にトップコートを施工する合計5層構造を採用しています。膜厚が増すことで耐久性が高まり、長期間のボディ保護につながる設計です。さらに、形成される被膜はシロキサン系被膜を1とした場合、50倍の膜密度を持つと公表されています。
単純に層を増やすだけではなく、高密度なポリシラザン被膜を複数重ねる設計が特徴で、DIY商品のなかでも被膜形成を徹底的に重視したモデルといえます。ただし、高価格で1~4層目まで専用液剤を順番に塗り重ね、最後にトップコートを施工する必要があります。一般的な1液タイプより工程が多いため、初めて施工する場合は注意が必要です。
耐候・耐薬品性に優れたガラスコーティング剤3選
ガラスコーティングの耐久性は、被膜が残る期間だけでなく、紫外線や酸性雨、花粉、黄砂、洗車時のケミカルなどにどれだけ耐えられるかでも変わります。こうした外的要因への強さを示すのが耐候性・耐薬品性です。ここでは、屋外環境での被膜劣化を抑える性能に優れた3つの商品を紹介します。
SCHILD®Premium 親水ガラスコーティング剤

SCHILD®Premium 親水ガラスコーティング剤は、紫外線や酸性雨、熱、薬品による被膜劣化を抑えながら、親水性によって汚れを残しにくくする完全硬化型の商品です。耐紫外線性能により屋外保管で受けるダメージを抑え、耐薬品性にも配慮されているため、被膜そのものが傷みにくい設計となっています。
特徴的なのが、耐久性と防汚性を親水被膜で両立している点です。水が粒状に残りにくいため、イオンデポジットやウォータースポットの付着リスクを抑えやすく、雨や洗車を繰り返す環境でもメンテナンス性を維持できます。重ね塗りによって膜厚や硬度を高め、耐擦り性能や持続性を向上させることも可能です。
完全硬化には約7日を要するため施工後の管理は必要ですが、紫外線・薬品・水ジミといった屋外保管で避けにくい要因を幅広く意識したい方に適しています。
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リンレイ「ウルトラハードWコーティングPRO」
ウルトラハードWコーティングPROは、紫外線や雨などによる被膜劣化に強く、DIYでも長期間の保護性能を狙える商品です。反応性シリコーンと硬化促進剤が空気中の湿気と反応し、塗装面へ密着する硬化被膜を形成します。
ボディ塗装面では1年以上の耐久性を掲げており、JIS指定のキセノンアーク式促進耐候性試験でも性能を確認しています。50cm四方ずつ塗布して30~60秒後に拭き上げる施工方法なので、多層施工ほど工程を増やさず耐候性を高めたい方に適しています。
リボルト「リボルトプロ」
リボルトプロは、低分子化した完全硬化型ガラス被膜とUV軽減機能を組み合わせている点が特徴です。低分子化によって塗装表面の細かな凹凸へ入り込みやすくし、密着性を高める設計を採用しています。さらに、ベースコートにはUVAを可視光へ変換する紫外線蛍光剤を配合し、トップコートではUVA・UVBの両方を軽減する構成です。
単に表面へ被膜を残すだけでなく、紫外線による塗装劣化そのものを抑える考え方が取り入れられています。施工期間は3~4日、効果期間は約5年とされており、DIYの手軽さよりも専門施工による長期保護を重視したコーティングです。
関連記事:プロがすすめる市販のガラスコーティング剤!「最強・ランキング」に頼らない商品選び
撥水・光沢の持続性に優れたガラスコーティング剤3選
高耐久を重視する場合は、被膜が残る期間だけでなく、施工直後の撥水性や光沢をどれだけ維持できるかも重要です。撥水性能が続けば水や汚れが残りにくく、深い艶を維持できれば再施工の頻度も抑えられます。ここでは、撥水・光沢の持続性に優れたガラスコーティング剤を3商品紹介します。
SCHILD®Premium 超撥水ガラスコーティング剤

SCHILD®Premium超撥水ガラスコーティング剤は、強い水弾きと深い光沢を長く楽しみたい方におすすめの商品です。塗装面で硬化して超撥水被膜を形成し、水圧だけでも汚れを流しやすい状態へ仕上げます。油性汚れの付着を抑えられるため、水弾きだけでなく日常の洗車を楽にできる点も特徴です。
さらに、酸・アルカリに対する耐薬品性と耐紫外線性を備えており、酸性雨や花粉、黄砂、鳥の糞などによる被膜劣化を抑えます。撥水や艶を生み出す表面を外的要因から守ることで、施工直後の性能を維持しやすい設計です。被膜の重ね塗りにも対応しており、膜厚と硬度を高めながら艶・光沢をさらに引き出せます。
水弾きが弱まった際は専用メンテナンス剤で汚れを除去でき、超撥水リキッドによる犠牲被膜の追加も可能です。施工して終わりではなく、撥水性能を維持するためのメンテナンスまで含めて設計されている点が大きな魅力です。
・SCHILD®Premium 超撥水ガラスコーティング剤の詳細はこちら
ピカピカレイン「プレミアムデラックスセット」
ピカピカレイン プレミアムデラックスセットは、水玉が滑るように流れる「滑水性」と高い光沢を両立している商品です。2024年のリニューアルでは撥水性と光沢が向上し、完全硬化時間も従来より短い2時間へ変更されています。
メーカーではガラス被膜が3年間持続するとしており、従来のプレミアムでは光沢と水弾きについても3年間維持可能と案内しています。 水を強く弾くだけでなく、ボディ上に水滴を残しにくい滑水性を求める方に適した商品です。
AQUADROP「PREMIUM」
AQUADROP PREMIUMは、シラン・シロキサン・触媒を配合し、乾燥後にガラス結晶化した被膜を形成する硬化型コーティング剤です。新車への施工では1回施工で約3年、2回施工で約5年の被膜耐久が目安とされており、重ね塗りによって長期保護を狙えます。
撥水性能は約1年間が目安で、施工直後の強い水弾きを長く楽しめる点も特徴です。30mlで軽自動車から小型SUVまで2回施工できるため、少ない液量で多層化しやすく、コストを抑えながら長期耐久を狙いたい方に向いています。
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被膜そのものの耐久性を判断するポイント

被膜そのものの耐久性とは、施工後に形成されたコーティング層が、洗車や雨、熱などにさらされても塗装面に残り続ける性能を指します。撥水が強い商品でも、表面に成分を付着させるだけのタイプでは、高耐久とは言えません。ここでは、商品ページや成分表示から被膜耐久性を見極める具体的なポイントを解説します。
簡易タイプではなく硬化型・反応硬化型であるか
被膜耐久性を重視するなら、まず塗装面で化学反応を起こして被膜を形成する硬化型・反応硬化型かを確認しましょう。商品説明に「硬化被膜を形成」「空気中の水分と反応」「架橋・硬化」などの記載があれば判断材料になります。加えて、完全硬化までの時間や施工後の水濡れ禁止期間が設定されている商品は、実際に硬化反応を伴う可能性が高いといえます。
反対に、濡れたボディへ吹き付けて拭くだけで、硬化反応や被膜形成の説明がない商品は、成分を表面に定着させるだけの施工性を重視したものの可能性が高いため注意が必要です。
関連記事:硬化型ガラスコーティング剤とは?メリットや選び方について解説
ポリシラザンなど高耐久な被膜を形成する成分であるか
次に確認したいのが、硬化後の被膜を構成する成分です。高耐久を重視するなら、成分欄や商品説明にポリシラザン、パーヒドロポリシラザンなどが記載されているかを確認しましょう。これらは反応によってSiO2を主体とするガラス質被膜を形成でき、密度の高い保護膜を作りやすい特徴があります。
ただし、「ポリシラザン配合」だけで判断するのは不十分です。主な被膜形成成分として使われているか、硬化後にどのような被膜へ変化するかまで確認しましょう。シリコーンオイルやワックスが主体の商品は、艶や撥水には優れても被膜耐久性とは分けて考える必要があります。
紫外線や洗車など外的要因への強さを判断するポイント

コーティング被膜は、紫外線や雨、洗車、酸性・アルカリ性のケミカルなどに繰り返しさらされます。そのため、長期間残る被膜を選ぶには、施工直後の性能ではなく、こうした負荷を受けた後にどれだけ性能を維持できるかを見ることが重要です。ここでは、耐候性・耐薬品性を具体的に見極める方法を解説します。
促進耐候試験など耐久性を裏付ける試験結果があるか
耐候性を判断する際は、「紫外線に強い」という説明だけでなく、促進耐候試験の有無まで確認しましょう。たとえばJIS K 5600-7-7のキセノンランプ法では、太陽光に近い光と水分などを与え、屋外で起こる塗膜劣化を促進させて評価します。商品を見る際は、試験方法だけでなく「何時間照射したか」「試験後に光沢・撥水性・外観がどれだけ残ったか」まで確認するのがポイントです。
「1,000時間試験済み」だけでは耐久性の程度までは判断できません。なお、促進試験の1,000時間をそのまま実使用の〇年へ置き換えることも避けましょう。試験条件や結果の記載がない場合は、耐候性の高さを客観的に比較できないため、公称耐久年数だけで高耐久と判断しないことが大切です。実際に使った人の口コミなども調べてみましょう。
耐候性・耐薬品性・洗浄耐久性が確認されているか
より実使用に近い耐久性を判断するなら、耐候性だけでなく、耐薬品性と洗浄耐久性まで確認しましょう。耐薬品試験では、酸性・アルカリ性薬剤などを接触させた後に、変色や膨れ、被膜の剥離などが起きていないかを見るのが基本です。洗浄耐久性については「洗車に強い」という表現ではなく、洗浄回数や使用した洗剤、摩擦条件、試験後の撥水角・光沢などが示されている商品ほど比較しやすくなります。
耐薬品性についても「pH1~13対応」などの数値だけで決めず、濃度や接触時間、試験後の状態まで確認するのがポイントです。記載がない場合は、実使用環境でどこまで性能を維持できるかを判断しにくいため、耐久年数だけで選ばず、試験内容や評価条件まで公開している商品を優先すると比較しやすくなります。
関連記事:ガラスコーティング剤の正しい選び方をプロが徹底解説
撥水や光沢など機能の持続性を判断するポイント

ガラスコーティングでは、被膜自体が残っていても、撥水性や光沢といった表面機能が先に低下することがあります。そのため、高耐久を求める場合は「被膜が何年持つか」だけでなく、施工直後の水弾きや艶をどの程度維持できるかまで確認することが重要です。ここでは、機能の持続性を具体的に見極めるポイントを解説します。
撥水性能や光沢の持続期間が個別に公表されているか
商品を比較する際は、「耐久3年」「5年耐久」といった被膜の公称年数だけでなく、撥水性や光沢の持続期間が別に示されているかを確認します。被膜自体が残っていても、表面の撥水性や艶はそれより早く低下することがあるためです。
たとえば「被膜耐久5年・撥水性能1年」と記載されていれば、1年以降も被膜は残るものの、施工直後と同じ水弾きが続くわけではないと判断できます。反対に、耐久年数しか記載されていない商品は、その数字を撥水・光沢の持続期間として受け取らないことが重要です。
撥水・光沢を維持するためのメンテナンス頻度が明記されているか
撥水や光沢の持続性を判断する際は、施工後にどの程度の頻度でメンテナンスが必要なのかを確認しましょう。商品ページや施工説明書に「○か月ごとにメンテナンス剤を使用」「撥水低下時にトップコートを再施工」などの記載があれば、性能を維持するための手間まで比較できます。
たとえば、同じ3年耐久でも、数か月ごとのトップコート施工を前提とする商品と、基本的な洗車だけで維持する商品では実質的な持続性が異なります。専用メンテナンス剤の使用頻度や再施工の目安まで確認し、無理なく維持できる商品を選ぶことが重要です。
ガラスコーティング剤の耐久性を長持ちさせるポイント

高耐久な商品を選ぶことも大切ですが、それ以上に耐久性を左右するのが施工前の下地処理と施工後のお手入れです。一般的なコーティング剤でも適切に施工・管理された車と、高耐久タイプを施工したまま放置した車では、前者のほうが良好な状態を長く維持できるケースがあります。耐久性をできるだけ引き出すため、以下のポイントを意識しましょう。
・施工時は下地処理を徹底して行う
・指定された乾燥・硬化時間中は水濡れを避ける
・月1~2回を目安に洗車して汚れを蓄積させない
・必要に応じて専用クリーナーやメンテナンス剤を使用する
なかでも重要なのが下地処理です。中古車などで下地の状態が悪く、研磨まで必要になる場合は、下地処理だけ専門店へ依頼する方法もおすすめです。こまめなお手入れは特に重要です。長期間放置せず、月1~2回を目安に洗車しましょう。
関連記事:ガラスコーティング施工後のお手入れ方法(洗車・メンテナンス)
高耐久ガラスコーティング剤に関するよくある質問
ガラスコーティング剤の耐久性を比較するポイントや、おすすめの商品を紹介してきましたが、実際に比較するうえでまだまだ気になることがあるという方もいるのではないでしょうか。ここでは、ガラスコーティング剤の耐久性に関する5つのよくある質問に答えていきます。
5年耐久のガラスコーティング剤は本当に5年持つ?
5年耐久と記載された商品でも、どのような環境でも施工時の状態が5年間続くわけではありません。実際に5年耐久を掲げる施工型コーティングでも「こまめなお手入れ」「年1回のメンテナンス」が条件となる商品などがあります。
青空駐車か屋内保管か、洗車頻度、下地処理、施工後の硬化状態などで実際の寿命は変わります。「5年」という数字だけを見るのではなく、何が5年持続するのか、メンテナンス条件があるかまで確認してみましょう。
硬度9H・10Hほど耐久性も高くなる?
9Hや10Hは、基本的に被膜の傷つきにくさを示す数値であり、そのまま耐久年数を表すものではありません。特に「9H」は鉛筆硬度として表示されることが多く、モース硬度9とはまったく異なる尺度です。日本コーティング協会でも、鉛筆硬度9Hはモース硬度では4~5程度に相当すると説明しています。
さらに、硬度を上げれば長持ちするとは限りません。硬すぎる被膜は柔軟性とのバランスが悪いと、クラックや剥離につながる場合があります。高耐久の商品を選ぶ際は9H・10Hだけで順位を決めず、密着性、耐候性、耐薬品性などを併せて比較しましょう。
硬化型と完全硬化型は何が違う?
硬化型は、塗布後に水分や熱などを利用した化学反応によって、液剤から固体状の被膜へ変化するコーティングを広く指す呼び方です。「完全硬化型」はカーコーティング業界でよく使われますが、すべての商品に共通する統一規格として性能が定められた名称ではありません。実際にメーカー各社が異なる組成の商品へ「完全硬化型」という名称を使用しています。
したがって、「完全」と付いているだけで硬化型より耐久性が高いとは判断できません。硬化時間、被膜形成成分、硬化後の構造、膜厚、耐候・耐薬品試験など、実際の仕様を比較することが重要です。
ポリシラザンとシロキサンはどちらが高耐久?
被膜そのものの耐久性を狙う場合、ポリシラザンは有力な選択肢です。特にPHPS(パーヒドロポリシラザン)は反応によってSiO2系のシリカ膜へ転化でき、転化が進むことで熱水に対する耐久性が向上した研究結果もあります。
ただし、「ポリシラザンならシロキサンより必ず高耐久」とは言えません。シロキサンのSi-O-Si結合も結合エネルギーが高く、耐熱性・耐候性に優れています。 実際の性能は原料濃度や架橋密度、膜厚、硬化条件などでも変わるため、成分名だけでなく硬化後にどのような被膜を形成する商品なのかまで見て選びましょう。
耐熱温度が高いほど長持ちする?
耐熱温度が高いからといって、ボディコーティングが長持ちするとは限りません。耐熱性は高温環境で被膜が劣化しにくい性能であり、紫外線や酸性雨、洗車、ケミカルへの耐性とは別の評価項目です。シロキサン結合は高温でも安定しやすく、耐熱塗料では200℃以上、用途によっては400~600℃の領域でも利用されています。
こうした性能はマフラーなど高温部では重要ですが、通常のボディ用コーティングを選ぶ際に耐熱温度だけを優先する必要はありません。ボディの長期保護が目的なら、耐候性・耐薬品性・洗浄耐久性を優先して比較する方が実使用に即しています。
カービューティーアイアイシーではコーティングの選び方や正しい施工方法などさまざまな情報を動画でも配信しております!ぜひDIY施工したり商品を選ぶ際に参考にしてみてください!
出典:YouTube
監修者
株式会社カービューティーアイアイシー
代表取締役社長 舊役 哲史
本サイトは、カーコーティング専門店「株式会社カービューティーアイアイシー」が運営し、長年現場で施工に携わってきた舊役哲史(きゅうやく てつし)が監修しています。2016年にガラスコーティング剤・洗車用品の専門通販サイトとしてスタートし、「自分で施工できる高品質なコーティング剤が欲しい」というお客様の声をもとに誕生しました。プロの施工現場で培った知識と経験を活かし、初心者でも扱いやすく、かつプロ品質の製品を提供しています。現在では多くのユーザーやコーティング業者にも支持され、高評価レビューを獲得しています。「本当に効果のある製品だけを届ける」ことを信念に、製品開発・選定・情報発信を行っています。
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